地域No.1塾を目指す☆1月の業務ポイント
PS・コンサルティング・システム 小林 弘典
毎月の業務に焦点を当て、塾コンサルタントの小林弘典さんがアドバイスをします。
効率の良い年間スケジュールを組み立てる際にお役立てください。
進級説明会・入塾説明会
冬期講習が終了したら速やかに進級説明会と入塾説明会を開催したい。進級説明会の対象は非受験学年の塾生保護者、入塾説明会の対象は講習参加者を含めた一般の保護者。時期的に少し早いのではと思われるかもしれないが、12月欄で申し上げたように教育感度の高いコアな層は1日でも早く取り込んでおきたい。
新年度の授業がどうなるか、費用がどう変わるかなどについては当然、どちらの会でも説明しなければならない。が、併せて伝えてほしいのは、参加された皆さんのお子さんのほとんどが数年後、大学(学部)に進学することになるということである。
次の数値をご覧いただきたい。
12年度47・8%→15年度60・7%→19年度53・7%、13年度49・7%→16年度60・6%→20年度54・4%、14年度48・0%→17年度61・2%→21年度55・0%。矢印の前の最初の数値は文科省「全国学力・学習状況調査」における小6生の通塾率(4月時点)、2つ目は彼らが中3生になった時点での通塾率(同)、最後の数値は彼らが高校を卒業した年の18歳人口に占める大学学部入学者の割合(5月1日時点)である。
もとより一概には言えないにしても、この数値は、小6の4月時点で通塾している児童はもちろんのこと、中3の4月時点で通塾している生徒のほとんどが大学学部に進学しているということを示唆している。大学進学率は22年56・6%、23年57・7%とどんどん上昇しているので、こうした傾向はさらに強くなっていると思われる。
教育感度の高い保護者は濃淡こそあれ、子どもが小学生、中学生のころから大学進学を視野に入れているはずである。われわれは「目先の中学・高校だけでなく、大学やその先の就職まで見越して指導を行っています」と強調することが、塾への信頼に繋がっていく。
新中1英語準備講座
2021年度に中学校の指導要領が改訂され、とくに英語が難しくなったと言われている。例えば中学校卒業までに扱う英単語数ひとつとってみても、改訂前は約1200語だったものが、改訂後は小学英語で学習した600〜700語に加え1600〜1800語となった。これではいわゆる中1ギャップが生じるのも無理はあるまい。
ベネッセ総合教育研究所が19年3月~4月に高1生を対象に行った調査の中で、英語が苦手と回答した生徒に「英語が苦手と感じるようになった時期」を尋ねたところ、「中1の前半」が18・2%ともっとも多かったという(「高1生の英語学習に関する調査」20年1月)。
改訂前でさえそうであったとしたら改訂後はなおさらであろう。英語が高校・大学受験のカギを握ることを訴えて集客を。
その他の留意事項
◇大学入学共通テストの宿舎
宿泊が必要な生徒には早めにホテルを予約するようアドバイスを。机や照明の関係もあるので、シティホテルではなく多少ハイレベルなビジネスホテルがお薦め。
◇受験生の生活管理
朝の9時に始まる試験でアタマをフル回転させるためには、3時間前の起床としっかりとした朝食が必要。早期に習慣にさせる。
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