塾長のためのマンスリー☆スケジュール
地域No.1塾を目指す☆7月の業務ポイント

PS・コンサルティング・システム 小林 弘典

毎月の業務に焦点を当て、塾コンサルタントの小林弘典さんがアドバイスをします。
効率の良い年間スケジュールを組み立てる際にお役立てください。

夏期講習のオリエンテーション

仕事にも勉強にもメリハリが必要。失礼を承知で申し上げると、とりわけ中小規模の塾にはこうしたメリハリがあまり感じられない。例えば、通常授業から定期テスト対策に移る際などにも、「いつの間にかズルズルと」というケースがよく見受けられる。夏期講習ではしっかりとオリエンテーションを行って、生徒・職員双方の緊張感と集中力を高めていきたい。

可能であれば講習前に別日程を設定し、塾生と講習生とを集めて開催する。講習生が少ない場合は、通常授業最終日の最後の授業を充ててもよい。その際、講習生には別途、個別に行う。

とくに伝えておきたいのは講習の「目標」と、それを達成するための「やり方」。塾はこうした指導をするので、皆さんはこういうふうにしてくださいと具体的に。

保護者個別面談

夏期講習前に保護者との個別面談を。時間的には長い方が望ましいにしても、多数の保護者と面談しなければならないので、1人30分程度でよかろう。込み入った話になって長引きそうな場合はまた日を改めて来ていただく。

塾側から話さなければならないことはさほど多くない。夏期講習の内容と日ごろの学習態度くらいか。学力に関しては、前期中間あるいは学期末のテスト結果が出ているはずなのでそれを材料に。学力にせよ態度にせよ、子どもの短所の指摘は避ける。子どものことを悪く言われて喜ぶ保護者はいない。

最も大事なのは、保護者の話に耳を傾けること。塾はもともと、子どもの教育権を持つ保護者から「学習を中心とする教育支援」を依頼され、それを受託することによって成り立つビジネス。保護者が塾に何を求めているのか、子どもに今どうして欲しいのか、将来どうなって欲しいのか等々、保護者が塾に「委託したい内容」を真剣に聴く。保護者面談はそれを聴くためにある。塾としてできること、できないことがあるにしても、塾が子どもと保護者の一番の理解者であり味方であることを実感してもらえれば、保護者を塾のファンにすることができる。よいクチコミの発信源にもなる。

その他の留意事項

◇秋からの時間割
集団指導の場合、部活動から引退した中高の受験学年に関しては、秋から新しい時間割を組むことも考えてみたい。休日の朝から授業を入れることもできるし、平日は17時前後からの授業も可能になる。もちろん授業ではなく、半ば強制の「自習時間」を設定してもよい。7月中に決定して塾生や講習生に伝えること。

◇部活動の地域大会
7月には運動部の地域大会が開催されることが多い。たいていは午前中なので、暇を見つけて駆け付けたい。子どもたちが喜ぶうえに、なによりも応援に出てきている保護者たちが喜ぶ。

◇クチコミ
狭い地域を市場とする塾の、最強最良の広告宣伝メディアはクチコミ。これを産み出すために地域に溶け込む努力をすること。塾は意外にこれが苦手。七夕や夏祭りなど、商工会等々の行うイベントには積極的に参加したい。

8月の業務ポイントは7月公開予定です

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