地域No.1塾を目指す☆4月の業務ポイント

PS・コンサルティング・システム 小林 弘典

毎月の業務に焦点を当て、塾コンサルタントの小林弘典さんがアドバイスをします。
効率の良い年間スケジュールを組み立てる際にお役立てください。

4月の集客

私立高校授業料の実質無償化が始まった東京・大阪など一部の地域や、小学校低学年や推薦志望の高校生など特定顧客を対象としている学習塾を除いて、この春の集客は厳しいのではないだろうか。

通塾者の数は子ども人口と通塾率とで決まってくるので、まずは添付の表をご覧いただこう。文科省「全国学力・学習状況調査」から得られた2021年5月27日と23年4月19日時点の小6生及び中3生(義務教育学校・中等教育学校を含む)の通塾率である。

21年は調査が5月下旬だったことや、コロナ禍の反動需要もあって多少高めの数値が出ていたが、23年はここ10数年続く微減傾向通りの数値に戻っている。とすれば、この春の全国平均の通塾率は小6生が45・0%、中3生が59・0%といったところではないかと思われる。

一方、小6生の人口は昨年105万1千人から今年103万5千人へ、中3生の人口は108万5千人から106万9千人へとそれぞれ1万6千人減る(文科省「学校基本調査」)。したがって人口と通塾率とを掛け合わせた通塾者数は、小6生が昨年48万4千人から今年46万6千人へと1万8千人、中3生が65万1千人から63万1千人へと2万人減る計算になる。

ここでは正確な通塾率データのある小6生と中3生だけをみておいたが、他学年まで含めれば相当数の通塾者減は避けられまい(塾の1教場あたり4人前後の減少)。

そのことを念頭に置いたうえで、新年度募集の追い込みに全力を尽くしていただきたい。なお、都道府県単位の通塾率は上記「全国学力調査」で、都道府県単位と市区町村単位の児童生徒数は「学校基本調査」等でわかるので参考にされたい。

どんな広告媒体が効率的かは周辺の状況や塾の商品構成によって異なる。例えば新聞折り込みの効果が薄れたのは間違いないにしても、競合塾が折り込まなければかなり有効であろう。新聞を購読している世帯は一定程度存在し、また料金の高額な塾に通わせる高所得者層の多くは購読している。一部の塾にとっては極めて効果のある媒体と言ってよい。

それよりもお勧めしておきたいのは広告費の増額である。年間売上に対する広告費の割合は、全国大手が7%前後、地域トップが5%前後、次位クラスが4%前後と言われている。対して中小規模塾は3%以下。例えば近隣に塾生数100人、年間客単価40万円の大手教場があるとする。年商は4000万円なので広告費は280万円。

中小規模塾の教場が塾生数60人、客単価30万円だとすると年商は1800万円で、広告費は54万円。勝負にならない。増額が厳しいようなら、この時点だけでも集中投下をお勧めしておきたい。

オリエンテーション

新年度授業が始まった時点で、学校、塾、家庭での勉強の進め方についての説明会を開いておきたい。例えば、英語のこの部分の予習は塾でやるので自宅ではこれを、学校ではここに気をつけて授業を受けること、などなどと丁寧に。

5月の業務ポイントは4月公開予定です

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