地域No.1塾を目指す☆5月の業務ポイント

PS・コンサルティング・システム 小林 弘典

毎月の業務に焦点を当て、塾コンサルタントの小林弘典さんがアドバイスをします。
効率の良い年間スケジュールを組み立てる際にお役立てください。

中間テスト対策講座

1学期の中間テストは出題範囲が狭いので「対策時間の量」次第でなんとかなる。お勧めしたいのは2点。

①GW明け2週間以内にテストが予定されているようならGW中に対策講座を。無学年制の自習講座でよい。5月5日、6日あたりを利用して、朝から晩までやれば相当量の学習時間を確保できる。
②その際には生徒ごとに時間配分を。成績上位の生徒に対しては5教科まんべんなく学習するよう指示し、中下位層に対しては比較的苦手ではない1、2教科の集中学習を指示する。

ここで結果を出せるかどうかは、以後の塾生たちの学習意欲や教科に対する好き嫌いに関わってくるうえに、6月以降の集客にも直接関わるので極めて重要。生徒募集を兼ねて塾外の生徒に講座をワンコイン(500円)程度で販売する手もある。その場合、塾生は無料が原則。

小中保護者向け大学入試説明会

大学入試が毎年変わってきている。しっかり情報収集したうえで、小中高すべての保護者向けに大学入試の説明会を開催したらどうか。小中学生の保護者にはまだ早いとお考えかもしれないが、4月欄の「表」にある通り、昨年4月の通塾率は小6生46%、中3生は60%。一方、昨年4月に大学学部に入学した者の割合は、3年前に中学校を卒業した生徒の58%。

ここから分かるように、小中学校の段階で子どもを塾に通わせているような家庭の子どもは将来、間違いなく大学に進む。保護者たちの多くもおそらくそれを当然と考えているはず。丁寧に説明すれば喜んでもらえる。集まる保護者は少数でも構わない。時間も1時間程度で可。定期的に開催できるようになればなおよい。

夏期講習の概要決定

通塾範囲内の小中学校の年間行事予定を確認したうえで、5月中には夏期講習の概要を決定し、少なくとも塾生には伝えておきたい。周知のように夏期講習には、例えば通常授業を取り止めて講習だけを実施するタイプや、夜間は通常授業、講習は朝から夕方までというタイプ、講習の中身にしても5教科均等タイプや単科の組み合わせタイプ等々、いろいろなスタイルがある。

どれがよいかの判断は難しかろうが、受講者に成果を実感させたいのであれば、私は単科の徹底的な集中講座の組み合わせが最も有効ではないかと思っている。

例えば中3生が数学を4日間連続で、朝の9時から夜の9時まで、軽食と休憩をはさんで1日10時間やるとしよう。どれだけ理解が深まりどれだけ充実感が得られるか。「これまでこうだったから今年も同じように」ではなく、思い切った改革案もご検討願いたい。

その他の留意事項

◇部活動登録 
中1生、高1生の部活動登録はGW明け時点という学校が多い。他学年の生徒も含め塾生がどんな部活に属しているか把握しておく。

◇運動会・体育祭 
公開される学校行事にはできるだけ顔を出すこと。喜ばれる。

◇卒塾生との連絡 
GWに大学に入学した卒塾生が帰省してきたらできるだけ会う。

6月の業務ポイントは5月公開予定です

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