地域No.1塾を目指す☆11月の業務ポイント
PS・コンサルティング・システム 小林 弘典
毎月の業務に焦点を当て、塾コンサルタントの小林弘典さんがアドバイスをします。
効率の良い年間スケジュールを組み立てる際にお役立てください。
モチベーションの喚起
「栄光ゼミナール」がこの春に高校を受験した自塾生と保護者を対象に実施した調査によると、83・6%の受験生が自分で志望校や併願校の選択を行ったという(「受験生アンケート」2024.4.16)。その際に重視した点はなにか。
Q志望校・受験校を選ぶ上で、学習面について重視した点を教えてください(3つまでの複数回答/受験生の上位3位まで記載)
・学校の教育方針・校風/75・1%
・自分の成績・学力に相応/56・6%
・大学への進学実績/41・3%
Q志望校・受験校を選ぶ上で、学習面以外について重視した点を教えてください(同上)
・在校生の雰囲気/50・8%
・文化祭などの学校行事が盛ん/41・3%
・共学校であること/30・7%
・通学が便利/30・7%
ご覧のように学習面では「教育方針・校風」が、学習面以外では「在校生の雰囲気」が抜きんでている。
こうした情報は学校のホームページや口コミで得られないこともないが、一番大事なのは本人の「肌感覚」であろう。
11月は各地の高校でさまざまな行事が行われる。受験生はもとより、中2生、中1生にも声をかけて高校に足を運ぶようお伝え願いたい。また、場合によったら引率して出かけるようお勧めしておきたい。塾の仕事のうち最重要項目のひとつである「モチベーションの喚起」におおいに役立つ。
定期テストの対策
アンケートばかりで恐縮だが、「明光義塾」がこんな調査結果を発表している(「やればできる! 中学生の自己効力感に関する意識調査」2024.2.6/保護者対象)。
Qお子さまがやればできると思えたきっかけを教えてください(3つまでの複数回答/上位4位まで)
・テストの点数アップ/29・5%
・成績向上/27・4%
・保護者からの評価/18・8%
・教師からの評価/16・0%
中学生の多くがテストの点数や成績が上がった時や、保護者や教師から褒められた際に「やる気」を出していることが分かる。いつも平均点以下で留まっている塾生に対しては、全教科まんべんなく準備させるのをやめて、比較的抵抗のない1教科に全力を集中させたらどうだろう。
結果は必ず出る。出たら徹底的に「褒める!」。少々劇薬だが、自信をもてば勉強に対する姿勢が変わってくるはずである。
保護者面談
この時期、受験生の保護者はもとより非受験学年の保護者との面談を企画している塾は多い。最も大切なのはお子さんの将来︱︱少なくとも高校卒業後の進路までをも含め、保護者がどんな希望をもっているかを聞き取ることである。
その上で専門家としての立場から、お子さんがこの先何をしなければならないかを丁寧に説明し、さらに自塾がお手伝い出来ること、出来ないことを率直に提示して、了解を得ることである。
その他の留意事項
◇中1英語準備講座
小学生英語と中1英語とのギャップが問題になっている。早めに企画を立て動き出すこと。
◇YouTube、LINE、Xなど
利用できないと間違いなく置いていかれる。習熟する努力を!
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