地域No.1塾を目指す☆7月の業務ポイント
PS・コンサルティング・システム 小林 弘典
毎月の業務に焦点を当て、塾コンサルタントの小林弘典さんがアドバイスをします。
効率の良い年間スケジュールを組み立てる際にお役立てください。
期末テスト後の面談
期末テストの結果が出たら生徒面談を。答案が戻ってきている場合はざっと目を通したうえで簡単にコメントを。戻ってきていない場合は生徒に出来不出来を聞く。
仮に好成績が取れなかったとしても苦言や説教は口にしない。本人自身がよく分かっていることを言うと、口にしたヒトに反発し嫌うようになるだけ。
むしろ出来たところやよかったところを探し出して褒めて終えるのが得策。
それも「よく出来たね!」という上から目線の褒め方よりも、「これがこんなに出来て私は嬉しい!」と、支援者としての喜びや感情を素直に表現した方が心に響く。
授業時間が足りなくなるという理由で面談を敬遠するところもあるが、塾の役割の半分は生徒のモチベーション喚起。
出来不出来にかかわらず、定期テストの返却時はその格好の機会だ。1人5分でよいので個別面談を。
夏期講習のオリエンテーション
塾生はほとんどすべて夏期講習に参加するはず。通常授業の最終日あたりにオリエンテーションを。
講習の目的・目標や塾での勉強の進め方、家庭学習の仕方などを丁寧に説明する。講習生に対しては別立てで。1時間もあれば十分。
通常授業の延長のような形でダラダラと夏期講習に入っていく塾が少なくない。学校の授業に併せて予習復習を行うのが通常授業。
まとまった時間を利用してこれまでの学習内容の整理やこれからの学習の準備、あるいは不得意科目のさかのぼり学習を行ったりするのが夏期講習。目的・目標も違えば学習の仕方も違っているはず。教える側も教わる側もキチンとケジメをつける必要がある。
保護者面談
受験学年の塾生の保護者とは二者面談を。保護者の希望を丁寧に聞くと同時に、現在の教育や進学状況についてしっかり説明する。
例えば中3生の塾生が長子だとすれば、母親の平均年齢は45歳、父親の平均年齢は48歳で、母親が18歳だった1997年の大学等進学率は40・7%、父親が18歳だった94年の大学等進学率は36・1%。2023年の大学等進学率(全日制・定時制高校)は60・8%なので大きく変わってきている。
現時点で塾に通っているような子どもたちの大半は大学まで進むことになろう。保護者にはそのあたりを認識しておいていただかなければならない。
じっくり話し合いたいところだが、数が多ければそうもいくまい。1組30分程度で予定を立てておいて、長くなりそうな場合は改めて来塾を乞うことにする。
部活動地区大会の応援
この時期、中学校の運動部の地区大会が頻繁に行われている。塾生が出場する際には可能な限り応援に出向く。
保護者も来ているはず。自分の子どもを応援してくれる人間は自分の子どもの味方。保護者からそう思ってもらえることで塾や教師への信頼感が増す。
秋からの日曜講習の概要決定
9月あるいは10月から日曜講習を予定しているところは、日程と概要を決定して塾生・講習生に伝える。部活を引退した中3生は、夏期講習のあと何をしてよいのか分からなくなることが多い。やるべきことを示す指針になる。
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