マナビネットオープンスクール2021 ●掲載:塾ジャーナル2021年7月号/取材:塾ジャーナル編集部

中学校の新制3コースが今年度スタート
個々の才能と可能性を育て、希望の進路へ

滝川第二中学校・高等学校

「I.U.E.知識実践コース」のオンライン英会話授業。ホームステイ先や留学先の人とオンラインでコミュケーションをとり、英語力を高める


滝川第二中学校・高等学校は1984年開校。神戸市西区の緑豊かな丘陵地帯に校舎、スポーツ施設、学園寮のある恵まれた教育環境を備える。「至誠一貫、質実剛健、雄大寛厚」を校訓とし、毎年、難関大学への合格者を輩出するとともにゴルフ部、陸上競技部、吹奏楽部など全国区の活躍を続ける文武両道の中高一貫校として知られる。今年度、中学校のコースを改編。多様な才能と個性を育て、一人ひとりの夢を応援する取り組みがスタートした。


特色ある3コースで学ぶ中学校
国際感覚を磨く「I.U.E.知識実践コース」

滝川第二では今年度、中学校の新制3コースが始動。「I.U.E.知識実践コース」「プログレッシブ数理探究コース」「エキスパート未来創造コース」に第一期生が入学した。
「I.U.E.知識実践コース」のI.U.E.はInternational Understanding Educationの略で、国際理解教育に力を入れる。金子幸平中学主任は「低学年から徹底的に英語を強化し、異文化理解を深め、中学3年時には全員が2ヵ月半の英語圏留学を体験します」と説明する。

クラス担任はネイティブ教師で、Teamsを使って毎日英語のコラムを投稿している。文法や単語の授業は日本人の教師が担当し、知識のインプットと実践のアウトプットをスパイラルに行う。「英語探究」の授業では、英語での調理実習やプレゼンテーションなどを楽しみながら実践力を養う。神戸市のインターナショナルスクールとの交流も予定している。

「英語重視ではありますが、外国語学部や国際系学部に進学するための専門コースとは考えていません。理系進学を選択する生徒も英語を強化しておけば、大学受験対策で理数教科に専念できます。英語は目的ではなくツール。英語を使って将来、ビジネスや研究ができるようになってくれるのがねらいです」

難関国公立大めざす「プログレッシブ数理探究コース」
才能を開花させる「エキスパート未来創造コース」

また「プログレッシブ数理探究コース」では理数教科を重視し、難関国公立大学や医学部を視野に入れたハイレベルな授業を展開。数理的好奇心をかき立てるプログラムも用意している。その一つ「プログレ探究」の授業では実験や自由研究に取り組む。また「プログレワンデー研修」は科学施設などを見学したり有識者の講演を聴いたりといった、校内外での体験型授業だ。こうして養う論理的思考力や柔軟な発想は「難関国公立大の現役合格にも必要な要素です」と金子中学主任が言うように、当コースで理数教科を強化し、難関大学の文系学部へ進学する選択肢もある。

そして「エキスパート未来創造コース」では学習意欲を高めながら個々の潜在能力を伸ばす。部活動や習い事に打ち込みながら進学をめざす生徒、あるいはこれから将来の目標を見つけたい生徒を応援するコースだ。今年度の入学者の中には水泳の全国大会クラスの選手が数名いる。金子中学主任は「中高一貫校は中学3年生で高校受験のために練習量を抑える必要がありません。このメリットを生かして活躍してほしい」と期待する。

部活動や生徒会活動、学校行事にも積極的に取り組むのが滝川第二の校風だ。その一つとして、中学校では六甲山の縦走と屋久島のトレッキングにチャレンジする。屋久島のシンボル、縄文杉を見るには往復10時間、20キロを歩かないとならないため中学1年、2年の間に六甲全山縦走を行い足腰と精神力を鍛えるのだ。
瀧川好庸校長の信条は「学校は楽しいところ。教育は感動。感動が人間を飛躍させる」。こうした感動体験を仲間とともに積み重ねて培った体力と精神力が、大学受験やその後の社会人生活の支えになる。


(左)全天候型トラックを備え、部活動やレクリエーションを行う
(右)「プログレッシブ数理探究コース」の実験授業

6年間の学びが進学実績に結実
医学部、難関国公立、名門私大へ

今年新しく中高一貫高校主任となった野村啓太教諭は、昨年、中高6年間を持ち上がりで担任した生徒たちを卒業させた。「中学時代から部活動や探究型学習、海外研修などで学校生活をめいっぱい楽しんで培ったエネルギーを受験勉強に注ぎ込んで頑張ってくれました」と振り返る。

昨年の国公立大学合格者は鳥取大学医学部医学科、大阪大学、神戸大学、北海道大学、名古屋大学、九州大学などの難関を含む44名。関関同立には62名、産近甲龍には121名が合格した。難関大学合格者の中には中学入学時の偏差値が50台前半だった生徒もいるという。

「中学で学習の基礎を固め、主体的に勉強する習慣を身につけることで、6年間で大きく伸びる生徒が多いのが特徴です。先取り学習で高校2年生までに課程を終えて、最終学年は受験対策に集中できるのも中高一貫校のメリット。今後も生徒の可能性を伸ばしていきたいです」(野村中高一貫高校主任)

高校では、中高一貫コースの高校部のほかに、難関国公立大をねらう「スーパーフロンティアコース」、国公立・有名私大をめざす「クリエイティブフロンティアコース」、スポーツ・芸術活動に励みながら大学進学をかなえる「Cコース」など高校から入学できるコースも魅力的だ。特に「Cコース」では、同校の重点部活動(野球、サッカー、剣道、卓球、陸上、ゴルフ、吹奏楽部)の実力者が学ぶ。サッカー元日本代表の岡崎慎司選手や女子プロゴルフの古江彩佳選手、安田祐香選手は同校の出身だ。

「私も以前Cコースの担任を経験しました。彼らの活躍は生徒の励みになりますし、『Cコース』の生徒も中学からの内部進学生がよく勉強するのを見て『さすがだな!』と感化されるようです」と野村中高一貫高校主任。学業と部活動を両立させて、多くの生徒が各種推薦入試などで大学進学している。

 一人ひとりの関心や得意分野を伸ばせるコースがあり、多くの感動体験ができるよう見守る先生たちがいる。自分らしい学校生活を送りながら夢を実現できる学園として、さらに人気と信頼が高まりそうだ。

滝川第二中学校・高等学校  https://takigawa2.ed.jp/