マナビネットオープンスクール2024 ●掲載:塾ジャーナル2024年5月号/取材:塾ジャーナル編集部

新たな体制下で「静学」がパワーアップ
新校長・副校長・教頭が語る
SHIZUGAKU新ステージ

静岡学園中学校・高等学校

「だけじゃないチカラ。」をキャッチフレーズに、地域や国際社会が求める「真のリーダー」の育成を目指している静岡学園中学校・高等学校。
この春、鈴木啓之校長が退任し、新校長として長年静岡学園で教鞭を執ってきた鳴嶋吉彦先生が就任。同時に、新副校長に幡野公一先生、新高校教頭に倉島利仁先生、新中学教頭に坂本裕之先生と、新たな体制でスタートを切る。次のステージに突入する静学への意気込みを、4人の先生に語ってもらった。


さらにレベルアップした
静学を目指して

──就任の抱負を聞かせてください。

鳴嶋吉彦校長(以下、鳴嶋校長) 本校は2011年4月、現在の静岡市葵区東鷹匠町に移転しました。移転当時の石田邦明校長、そして次の校長となった鈴木啓之校長のお2人が新しい静学を軌道に乗せていく様子を、私は間近に見てきました。私は昭和の時代に静学に奉職し、創設者である牧野賢一先生の時代から静学の歴史を知っています。
新しい静学ともうすぐ創立60年を迎えるこの学園の歴史をどう融合していくか、それが私の課題だと思っています。もう1段ステップアップする、レベルアップした静学を目指していきたいと考えています。

幡野公一先生(以下、幡野先生) 嬉しいことに最近、受験生の保護者から「静岡県で私学といえば静岡学園ですね」と言っていただけることもありますが、まだまだと感じています。私学の中で抜きん出た存在になるために、副校長として新校長と共に取り組んでいきたいと思っています。

──抜きんでた存在になるには、何が必要ですか?

幡野先生 昨年9月、都内の私立男子校の見学に行きました。その学校では、大学受験先を考えて、生徒たちが主体的に勉強しているように見えました。本校の「SGT(SHIZUGAKU GOLDEN TIME)」のような活動を活発に行っていて、「この学校ではこんな楽しい勉強が待っているよ」ということが伝わってきたのが印象的でした。本校でも、学ぶ楽しさを生徒に伝え、将来を見据えて勉強に取り組む生徒を育てていけば、そうした存在に近づけると考えています。

倉島利仁先生(以下、倉島先生) 私は3年間中学校の教頭を務め、この春から高校教頭になりました。高校は中学に比べて規模が大きくなりますので、周りの先生方と協力して組織をつくっていきたいと思っています。

坂本裕之先生(以下、坂本先生) 中学校の3クラス体制が確立したのが鳴嶋先生の時。そこから英語教育に注力し、女子の入学者が増えてきたのが幡野先生の時代でした。そうした伝統を受け継ぎ、「6年間静岡学園で学べてよかった」と思って卒業してもらえるような居心地のよい学校にしたいと思います。

「学校大好き」で6時に登校
誰でも居場所がある安心

──静学の良さ、生徒の良さを教えてください。

倉島先生 見学に来た方からは「明るくて元気な子が多いですね」や「学校全体の雰囲気が明るい」と言っていただいています。それに素直で前向きな生徒が多いのが、静学の良さですね。

鳴嶋校長 静学はいろいろな個性をもった生徒が、思い思いにやりたいことができる学校です。職員室の前で先生に質問する生徒もいれば、部活に一生懸命取り組む生徒もいる。教室や食堂で友だちとおしゃべりを楽しむ生徒もいますし、黙々と図書館で勉強する生徒もいます。それぞれの生徒に居場所があり、安心して過ごせる場所が用意されています。
生徒が自分の個性(得意なこと)に気づくためには、いろいろな人と関わり、他人と自分との違いに気づく機会が必要です。仲のいい友だちや部活とは違った仲間づくりの機会を設け、コミュニケーション力を高めていけば、多様な生徒が集まる静学の良さを、さらにプラスに転換できると思っています。

幡野先生 本校は努力型の生徒が多いと思います。鳴嶋先生が言うように、個性が引き出せるようになれば、もっと生徒は伸びると思いますね。

坂本先生 確かに真面目な生徒は多いですね。朝の6時台に登校し、食堂で勉強している生徒も結構います。そうした生徒が各学年にいて、伝統のようになっています。とにかく「学校が好き」という生徒が多い。卒業生もよく遊びに来ますし、就活の戦略を相談しに来る卒業生もいます。
他にも、小学校の時に不登校だった生徒が中学から静学に入学し、1日も休まずに卒業して難関国立大に合格したケースもあります。そうした生徒を受け止め、優しく見守る校風があるのも、静学の良さだと思っています。

静学なら伸びる!
来たれ好奇心旺盛な生徒

──最後に受験生にメッセージをお願いします。

坂本先生 学校は教師だけではなく、一人ひとりの生徒がつくっていくもの。静学を一緒につくっていくという思いをもって入学してきてほしいと思っています。「みんなで学校をつくる」という志をもった生徒にぜひ来てもらいたいです。

倉島先生 今は講義形式だけではなく、生徒同士で話し合う授業も増えています。そうした授業に積極的に取り組める生徒にとっては、とても楽しい学校です。ぜひ、静学でいろいろなことを生徒同士で学んでいってほしいと思っています。

幡野先生 勉強を土台として、部活やSGTにも積極的にチャレンジする生徒にぜひ来てもらいたいですね。それと、多くの学校に足を運び、学校の雰囲気や教育方針などを確かめてから学校選びをしてもらいたいと思っています。その中で静岡学園を選んでもらえたら嬉しいですね。

鳴嶋校長 本校の生徒には、勉強以外にも本当にいろいろなことに取り組んでもらおうと考えています。そうした教育方針を理解し、静学での学びを「面白い」と思える生徒に来てもらえたらと思います。
何事にも興味をもち、挑戦して達成感を味わいたい生徒なら、間違いなく本校にフィットして伸びると思います。生徒は誰もが可能性を秘めている存在。私たち教員は「どの子も伸びる」と思って育てていきますので、自分に合った学校選びをした上で、本校を選んでもらいたいと思います。


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